2巡目第4回春の区切り打ち

 日 程

曜日

   行    程

 宿 泊

備考

 52

 金

 名古屋:→高知:→仁淀川大橋→35番清滝寺→36番青龍寺→36番奥の院→国民宿舎土佐 

 国民宿舎土佐

 

 53

 土

 花山院廟→仏坂不動→観音寺→別格5番大善寺

 民宿あわ

 

 54

 日

 焼坂峠→土佐久礼→七子峠→37番岩本寺

 末広旅館

 

 55

 月

 37番岩本寺→土佐入野

 うすき旅館

 

 56

 火

 土佐入野→真念庵→下ノ加江→大岐

 民宿旅路

 

 57

 水

 大岐→足摺岬→38番金剛福寺→土佐清水

 民宿はやかわ

 

 58

 木

 土佐清水→竜串→貝の川→月山神社→大月

 はたご

 

 59

 金

 大月→宿毛→39番延光寺→平田→宿毛→京都→名古屋(10日)

 

 



 
平成20年5月2日
駅前でバスを降り、前回区切った仁淀川大橋のバス停まで行くためバス便を探す。駅の観光案内所がまだ開いていないので高速バスのチケット売り場で
教えてもらった。はりまや橋からそのバスは出ているという。近くのコンビニで昼食用のお握りを調達しバス停に向かった。
はりまや橋の交差点でうろうろしていたら35番へ行く方と会う、同じくバス待ちとの事。話をすると今回の私と同じ行程だった。
初日なので国民宿舎土佐に泊まるという。一緒にバスに乗り、道々いろいろ話す。35番清滝寺にお参りし36番に向かう。彼とは歩くスピードが合わない
ので高岡の町を過ぎる所でお別れしたが、その直前に街中で二人に現金のお接待を戴いた。
感謝、納め札を受け取っていただいた。手を合わせ「有難うございます」と感謝の言葉は出ても「南無大師遍照金剛」は中々出てこない・・・・修行不足だな。
水路沿いを一人で歩きながら例によって色々な事を考える。
体調は良好、足の調子も悪くない、お天気も曇ったり晴れたりで申し分ない。
1
巡目は塚地トンネルを通って気分が悪くなったから今回は峠を越えた。蛇に遭遇しないかと多少気になったが、トンネルよりは遠回りでも断然良い。
峠を過ぎた下りで宇佐の橋や町並みが一望できる所があった。良い眺めだ新緑も気持ち良い。誰にも会わずに峠を下り集落に入った。
国道に出て右折し宇佐大橋へ。
橋の上からの景色も中々良い。区切りの初日で足が出来上がっていないのでのんびりと歩く。今日の歩行距離は20キロ以下なので楽だった。
36
番青龍寺をお参りして納経所のすぐ横の道から奥の院へ向かう。林の中の道を少し登って道路を横切り奥の院に着いた。
ここは靴を脱いで裸足でお参り、石の冷たい感触が火照った足裏に気持ちよかった。
すぐ、横に今日の宿でもある国民宿舎土佐があった。宿には1500頃に着いた。中々良い感じの宿だ。
部屋は8人が入れるドミトリータイプ。2段ベッドが4隅に配置されていた。窓側の下のベッドにザックを降ろし場所が確保できたらすぐに露天風呂へ直行。
気持ちの良いお湯に浸りながらの眺めは最高だった。
明日のコースを考えた。横波スカイラインもいいけど今回は番外の花山院廟、仏坂不動尊にも立ち寄りたかったので浦の内湾沿いのルートにした。
早立ちにしたので朝食は無し。
露天風呂をでて、ロビーにあるベランダで夕日を眺めながらビールを飲んだ。酒は止めようと思うのだが・・・風呂上りのビールの誘惑に負けてしまった。
その時にベランダで一緒になった歩き遍路のご夫婦と明日の予定等を少し話す。


           
        35番清滝寺山門の天井絵 926         1019              塚地峠手前の東屋で休憩1202


         
       峠を下り宇佐大橋が見えた1231       羊歯の新芽が綺麗                国民宿舎土佐からの眺望

平成20年5月3日

朝の土佐湾の景色は最高でした。
 

5
時半に宿を出る、空気は澄んでいて風が気持ちよかった。
宇佐大橋を渡り国道に戻る。確か浦の内湾を船で渡る所があったと思い近くを探すが見つからず。
途中の美島商店でパンを買って縁台に座らせてもらって朝食。前回も此処でパンを買ったっけ。

 

暫く歩いて花山院廟への消えかけた道しるべを見つけて右折し、水路沿いを山のほうに向かって進む。
途中で左折してあっさり到着、もっと山の中にあるかと思ったが意外に早く着いた、8時半頃。

  

神社の外観は後から建て増しした建物や壁で隠れてはっきり見えなかったが、これは意外と立派な建物では無いかと思わせるような屋根があった。
もっとよく見てみようと建物の周囲を見ていたら、突然神社の後ろからお爺さんが出てきた。近くに住んでいる方でお賽銭が盗まれたりするので時々
見回っているとか。何度もしげしげと見ていたので賽銭泥にでも見られたのかな?

おじいさんの話によるとこの社が荒されるから回りに囲いを作ったとの事。囲いを取ればきっと立派な社だろうなぁ。
この社の裏には古い蜜柑の木があって金柑のような小さな実をつけていた、いろいろ話した中で橘とは蜜柑の木のことだと教えてもらった。
ここから元来た道に戻り仏坂不動尊目指して歩いた。途中で前回お接待戴いた倉庫の前をとおり、お接待戴いた方の息子さんが愛知にいるとか言って
いた事等を思い出しながら歩く。道は横波の分岐点で右へ、此処からは初めての道。前回は浦の内湾沿いから鳥坂トンネルを経由するルートを通った。

あまり高低差が感じられないような舗装された坂道を山間へ進む。
道しるべが出ていて、舗装道路から少し山道に入り11時半頃に仏坂不動尊に着いた。

  
        837               1130 仏坂不動尊                   1345 大善寺

お参りを済ませて小休止。誰も見えなかった。番外の霊場は静かでいい。ここから須崎の別格5番大善寺まで、山道から街の中へ。

 
  大善寺から見た須崎の町

大善寺には1345分頃に着いた。此処では何人かのお遍路さんと出会った。ここのケーブルカーはあまり使われていないようだ。

今日は歩いているうちにだんだん気温が上がり暑かった。気温は30度を超えているんではないかなぁ。
大善寺から後1時間ほど歩いて今夜の宿に着いた。宿に着いてから飲む一杯のビールの美味しい事。

20年5月4日

       

   5:40 宿を出発                   6:00 線路沿いに進む           6:30 一汗かいて峠に到着   
       

                    6:43 峠の下り道に倒木があった

 トンネルの閉塞感と車の轟音が大嫌いなので今回も焼坂峠を歩いた。

前回は香川から来たというご夫婦遍路と一緒だったが、雨の中の登り道で眼鏡が曇りやっとの思いで登りきった。
今回は同行者はいなかったがお天気もよく気持ちよく歩くことが出来た。

道が荒れているとどこかの情報にあったが全然そんな感じは無くて気持ちの良い遍路道だった。

ただ、所々道が少し崩れた所や倒木などもあった。登りより峠からの下り道が国道に出るまで結構長く感じられた。

       

   7:49そえみみず遍路道との分岐        7:49工事中だったので奥大坂へ       8:13

       

       8:16土佐久礼を過ぎた所の橋より          8:18                 8:54道沿いには黒竹の林  

 そえみみず遍路道はまだ高速道路の工事中とかで奥大坂道を歩いた。

高速道路の橋桁らしき構造物が工事中で周辺の景色にそぐわず異様な感じだった。
生活道路とはいえない高速道路を四国の大事な環境を壊してまで作る必要があるのだろうかと思ってしまう。
七子峠への最後の登り口手前でヤマカガシとグレーの色をした蛇に出会う。

さっさと草むらに逃げて行ってくれたのはいいが、以後マムシが出てくるのではと、落ち着かなかった。

        

    9:09高速道路の橋桁?        9:48七子峠の登り口                     9:48

       

   10:18 峠に到着                10:55饂飩を食べて休憩            13:45もう少しで高岡神社かな?
 
 一汗かいて峠に到着。茶屋で休憩していると七子峠を登ってきたらしき自転車遍路の女性とすれ違う。
 前回雨と霧の中を苦労して国道を歩いてきたことを思い出し、この長い上り坂をよく頑張ったなぁと、エールを送りたくなった。
 お昼にはまだ早かったが、茶屋で饂飩を食べて出発。

暫く歩いていると先ほどの自転車遍路の女性がサーっと下り坂を降りてきた。

ここから岩本寺まではもうたいした坂も無い。頑張れ!。

       

       14:07高岡神社手前の橋から               14:12                14:12 高岡神社

       
     14:54 古い寺の名前(旧札所)              14:55首の長い狛犬表情がなんともユーモラス        16:01岩本寺の天井絵

 
 37番岩本寺に向かう途中で高岡神社にも立ち寄った。 この高岡神社は昔の37番札所だった所、国道からは結構距離があるよう感じた。
 疲れてきていたのかな。神社の由来は・・写真を見てください(汗)。
 中々良い雰囲気の神社でした。五つの社が在りました、納経していただこうと思ったのですが不在だった。残念。

神社の側に東屋がありそこで一休みしようとしたら先客が2人いた。自転車で四国を廻っているとのこと。
外人の男性と小柄な女性で、女性のほうは相当疲れていたみたい。幸い日本語が話せたので外人男性と談笑した。
彼らの疲れが少しでも取れるといいなと思いチョコレートとお菓子を接待。五つの社を廻り一休みしたので岩本寺に向かった。
歩いていると先程の自転車遍路の2人に「お先にー」と追い抜かれた。彼らは岩本寺が終わってもまだ今日の内に20キロ以上走らなければ予定の
宿に着かない。「頑張れー」と声援を送った。
ようやく、16時少し前に岩本寺に着いた。例の自転車遍路の2人が出発する所だった。「遅いぞー・・」って言われた。
うー・・・・・。これでも結構早く歩いたつもりだったのに。彼らとはここでお別れでした。岩本寺では本堂の天井絵をゆっくりみて(前回雨で真っ暗だったので
しっかり見れなかった)途中で掛け連れになった方々に出会ったりで楽しいひと時だった。
しかし、今日も5月の初めだというのに30度近くあったのではないのかなぁ。結構疲れました。岩本寺近くの民宿泊まり。

20年5月5日

     
         608 窪川駅                   730 峰の上の集落近く           7:46 遍路道へ            

 

朝起きてみると小雨が降っていた。雨支度をして宿を出る、宿の場所と駅とお寺の位置関係がわかりにくい。
国道56号線に出てしばらくは国道沿いに歩く。遍路道への分岐点には標識があり、左折し集落の中へ。集落の中の神社の境内で一休み。

町の焼却場を通らせて貰って薄暗い山林の中へ、普段でも薄暗いのに雨の日は特に暗い、しかし、遍路道はこんなものかなと思う。
2箇所のトンネルを通らずに山の中の道を進み56号線に出た。

右に曲がった所辺りで白っぽい中型の犬が吼えながら出てきた。
たぶん近くの方の飼い犬なのだろう、首輪もしていた。無視して歩いていたら追いかけてきたので逃げた。
雨の中で首輪をした飼い犬に追いかけられ歩道と車道の段差に気づかず躓いて転んでしまった。

雨具の両膝部分にはすれ傷と破れができてしまい、手にも擦り傷を作った。爪の直ぐ側だったので痛みも結構あった。
ちゃんと鎖に繋いでいて欲しいなぁ。おそらくお遍路さんが何か食べ物でもあげたのが癖になっていたのかも・・・。

どうしてこんな目に合うのだろうと、腹を立てながら歩き、前回のお遍路のときに道端のベンチで休憩させていただいた所まできた。

湧き水が出ているからとたっぷり水を分けて貰った所だ。その水で手から流れる血を洗わせてもらった。

道路を隔てた反対側にバス停がある、大阪ナンバーの車遍路二人のうち一人がバス停横で立ちショんしているのが目に入った。なんちゅうマナーの悪さ。
車だったら少し走ればトイレがあるのにと思う。そんな、こんなで9時くらいまで最悪の気分で歩いた。

 

        

1150 佐賀の海近く          1520 へんろ小屋22号 大方     1540 入野分岐に入る手前辺り

 

しかし、途中佐賀温泉近くで出会った愛知県から来たお遍路さんと共に小雨の中を快調に飛ばして34キロ以上歩いた。
この方とは今夜の宿が違ったので途中で分かれた。しかし、今日は本当にいろいろあった日だった。疲れたけど、まぁ、楽しかったことより苦しかった事のほうが
よく覚えている。

20年5月6日

   

5:53 土佐入野の松林           6:49  田野浦での分岐         6:54  道沿いのさくらんぼ        7:22  美味そうだった


土佐入野の宿を5時半頃に出発。松林の防風林沿いの公園のようなところを歩いた。42号線に出て橋を渡って田野浦の分岐点まで。
標識が出ていたので「右道 直進 四万十大橋渡る」に従って右へ。下田の渡しも廃止されたようだ。※(2009年には有料で再開されているようです)
山間の農道らしき道(結構道幅は広い)をのんびりと歩いて四万十大橋に向かう。途中の道沿いにはサクランボが沢山実っていた。
何処かで売っていないかと思ったが無人販売所も無かった。

   
  7:44  山間を抜けて           8:05 四万十大橋              8:19 橋の上から            9:57 津蔵渕集落はずれのお堂

峠らしき所を過ぎ、建物が増えてきた。あの山裾の向こう側がたぶん四万十川だろうと想像しながら歩いた。山裾を廻り込んだらやっぱり四万十川に出た。
橋の手前の食料品店で朝食のお握りを買ってトイレも済ませ、橋の上のベンチで一休み。
ここでご夫婦らしきお遍路と一緒になった。橋の上からの景色も良かったし風も気持ちよかった。このご夫婦は主人の方が足を痛めたらしい。
津蔵渕の集落近くまで一緒に歩いたが主人の足が痛いのかややもすれば奥様が先に行っている。気にはなったがどうしようもないので無理しないようにと声をかけて
先に進んだ。集落外れのお堂で一休み。彼らを待っていたがいっこうに姿が見えないので諦めて歩き始めた。今大師寺を過ぎトンネル手前迄来て、苦手なトンネルに躊躇する。
暫くトンネル手前でバスにするか誰か来るまで待つか迷っていた。振り返って誰か来ないか見ていたら、何と・・昨日雨の中を一緒に歩いた名古屋から来た方が追いついて来た。
私より朝早く出発すると言っていたのでたぶんもう会う事は無いだろうと思っていた。
彼にトンネルが苦手な事を話して同行させてもらった。まさに、ベストタイミングだった。もう少し遅かったらたぶんバスに乗ってしまっていたかも。お大師様に感謝。
彼もトンネルは苦手だそうで・・(好きな人はあまりいないと思うけど)。彼の後姿を視界に入れ遅れないように速いペースでトンネルを通り抜けた。トンネルを出てホッと一息。
ドライブイン水車で昼食代わりの蕎麦を食べて彼とはお別れした。彼は信念庵に寄らずに行くそうだが、私は前回お参りしていないので今回は是非寄りたかった。


       

10:50  伊豆田トンネルの入り口   11:24  信念庵の案内看板         11:25 風情のある石段       11:31   待望の信念庵


朝が寒いぐらいでしたが、日中は日射しが厳しくて両腕が日焼けした。
この日も快調に足が出て足摺岬の手前、以布利の集落の宿まで歩く。
苦手だったトンネルも同行者がいたおかげでなんとか通過できた。それから待望の信念庵にもお参りできた。
嬉しかったです。
江戸時代にお遍路の本を始めて作った人でもあるしまた、88箇所の札所を創作した人でもあると本で読んだことがある。
なにより、苦手なトンネルを歩いてこれたことが嬉しかった。

            13:19  安宿近くの宿            15:04 大岐海岸                15:17  大岐海岸            16:07  今夜の宿

夜、宿から外に出ると外灯もないので真っ暗。ちょっとびっくり。

20年5月7日

             

      5:48  以布利の漁港                   6:31 足摺に向かう途中の休憩所       6:43   途中で振り返る            9:20   足摺岬

         

9:34 灯台                                9:40  38番金剛福寺              10:11

 
            

11:01                       11:08 へんろ小屋 足摺20号             12:35                     13:57

ようやく38番へお参りしましたお天気は快晴。早朝の風が気持ちよかった。
この風を感じたくて何度も四国へ来ているのかな。西回りは初めてだけれども、このコースも良い。
四国に来てよかった、気分の悪かったことも忘れて今日もしっかり歩いた。
初日以外は、明日もあさってもしっかり歩くことに、明日は月山神社から姫の井の宿まで、帰ったら肉体的疲労は相当残りそう。

 2058
         

             5:48                    6:20                    6:25                       7:54

土佐清水の民宿から竜串、小才角を経由して月山神社へ。お天気もよくリアス式の海岸線も美しかった。
朝は少し寒いぐらい、右腰が少し痛むがザックを背負って歩き始めて体が温かくなってくるに従って足は快調に前に出る。
そのうち腰の痛みも感じなくなった。
昨日出会ったテント野宿のご夫婦はめじかの里で野宿するといっていたが、私が着いたころには店の近くには誰もいなかった。
ここで宿で作ってもらった朝飯代わりの握り飯を食べた。旨かった。
ご夫婦を追いかけたが竜串に着いてもまだ追いつけなかった。

片粕トンネルの入り口に着く、先が見えない、途中まで歩くが閉塞感が強くなってきたので入り口に引き返す。
苦手のトンネルを前に誰か一緒に歩いてくれないかと気を揉みながら待つ。地元のおばあさん二人が手前の集落に入っていった。残念。一緒にトンネルを
歩いていただけるかと期待したのだが・・。
30分ほどもそこでウロウロしていただろうか、誰もやってこないので止む無く通りがかった軽トラックに手を上げて止まって貰う。訳を話してトンネルの
出口まで乗せてもらえるようにお願いした。大浦まで帰る途中だからと大浦まで一気に進んでしまった。
手を上げても止まってくれない車もあり(・・・普通は止まってくれない)これも又都合よく解釈すればお大師様の導きか。
車の中でいろいろ話す。3年前に船(漁船)から降りて今は年金生活。生まれてからずーっと大浦で育ったとの事。トンネルが出来て地元では安心して
通行できるとか。トンネルが出来るまでは崖の中腹の道が1本あるだけなので崖が崩れて道が塞がってしまうと孤立無援の集落になってしまったとか。
大浦で降ろしてもらいお礼を言って納め札を受け取っていただいた。感謝です。


                    8:32 竜串の遊覧船乗り場                 9:05                9:57  大浦の遍路小屋                     10:35  

大浦に着いたら遍路小屋があった。そこで時間が余ってしまったのでゆっくり景色を見ながら休憩した。
小屋で休憩していると、近くの家で葬式があるとかで大阪に住んでいるという方が話しかけてきた。お遍路の話とかを少しした。

  

        

        10:56  月山神社           11:41  月山神社の御神体             隣のお堂

さて、月山神社に向けて出発。集落内の坂道を登って舗装道路に出た、左に曲がって道なりに少し歩いて月山神社に着いた。
神社の裏の月型の御神体を見てお参りを済ませ朱印をもらった。神社の横の休憩所で朝のお握りの残りと小夏(みかん)を食べた。
休んでいると後から歩いてきた方が着いた。遍路道を歩いてきたがヤマカガシかマムシの様な蛇を見たとの事。
私も遍路道にしようかと迷ったがマムシが苦手なので舗装道路にしたのだった。いかにも蛇が出そうだったし・・・
大月遍路道もあったが蛇に遭遇するのが嫌なので舗装道路を歩いて姫の井へ出ることにする。

陽射しは厳しいが風が気持ち良い、上へ上へと道なりに進む。迷いそうな所には「姫の井へ」という案内板があった。
321号線に出て旅館花屋さんに立ち寄る。車の接待を受けたので予約のキャンセルのお詫びに立ち寄った。

 特に何も無い道をただひたすら今夜の宿を目指して歩いた。それにしても車は多かった。

    
                                    13:30   道沿いにあるお花畑
  

      

14:30 へんろ小屋 9号 大月        16:22 新鮮な魚料理 


15時過ぎに宿に到着。宿の料理は噂に違わず新鮮な魚がたっぷり。うつぼやきびなごの刺身も美味しかった。
他の今夜の宿泊者は2人でバイクで四国をまわっているそうだ。一緒に食事を取りつつ、ついお酒が進んでしまった。

200509
          

        6:20                       7:55                      9:14 道の駅 宿毛                          9:42

朝6時頃出発、お天気はうす曇。朝食は頼まなかったので、道の駅宿毛まで一気に歩く。
道の駅でデジカメのバッテリーが切れた。店でうどんを食べている間充電させてもらった。
食べ終えて出発しようとした所でテント野宿のご夫婦に会った。少し立ち話。彼らも39番でお遍路は区切り、後はどこかの(たぶん四国)山登りをしてから帰るとの事。
夫婦で遍路をするとお金がかかるので節約のため野宿しているとか。外国の山へも行きたいので歩き遍路はそのための下準備だとか。
夢があっていいなぁ。風体を見ると結構歳を召しているのにすごく元気だなぁと驚いてしまう。


                                          10:10                               11:30

道路には車がひっきりなしに走っている、随分多い。宿毛の街が近くなるにしたがって多くなってきた。
松田川大橋を渡り右折して川沿いを歩く。この道は車が少なくてホッとする。今日も風が気持ち良い。
56号線に出て遍路道を探すがマークが少ないく見落として車のルートを歩いて39番へ向かう。
途中で伊豆田トンネルの手前で足を痛めて歩いていた夫婦遍路に会った。
足摺から打戻のルートを取ったみたいだ。トンネルの手前では大丈夫かと思うくらいに痛がっていた。
無事で良かった。足の調子もいいみたいだ、何とか88番まで歩けますように。
39番延光寺でも私と同じルートを取った千葉の方に会った。彼はトンネルもすべて歩いてきたそうだ。私よりも手前の宿に泊まったが朝早くに出てきたとか、
もうしばらくトンネルの前で待っておれば良かったのか・・・残念。

挨拶を交わしてゆっくりとお参りを済ませた。宿毛駅まで歩き次回は此処から。今夜の夜行バスで京都まで。

   

200511
無事帰ってきました。編集する
5月2日から5月の10日までの区切りのお遍路が終わってしまった。
今回もほぼ予定通りのスケジュールで巡拝できた。
番外の石見寺にはお参りできなかったが、でも、また次があると思って次回の楽しみにしました。行程上どうしても上手く組めなかったのが少々残念。
お遍路中は同じ行程を廻る方と前後一緒になったり、苦手なトンネルも一緒に歩いてくれる方がいたり、雨の中犬に追いかけられたりもしましたが、これも全てお大師様の計らいと思う事にしました。
現金や車、お弁当等のお接待もあり今更ながらに四国の方々のお遍路に対する熱い思いやりの気持ちに感謝しています。

歩きながら考えるのは、自分は何故お遍路をしているのかと、自問自答の繰り返しです。無心で歩けた時間は少なかったなぁ。

本当の所いまだに納得した答えが見つかっていないのでまだこのお遍路は続くのでしょう。


     

inserted by FC2 system