月日 曜日          行   程   宿 泊   備 考
7/18 名古屋発徳島行き夜行バス
 19 大雨の為列車不通で日和佐薬王寺会館泊まり  薬王寺会館 
20 23番薬王寺〜番外鯖大師〜海部町   みなみ旅館
21 海部町〜東洋大師〜尾崎  民宿とくます 
22 火  尾崎〜24番最御崎寺〜25番津照寺〜26番金剛頂寺〜吉良川  民宿ホワード
23 吉良川〜27番神峯寺〜安田町  浜吉屋旅館 
24 安田町〜野市町   旅館かとり
25 野市町〜28番大日寺〜29番国分寺〜30番善楽寺〜31番竹林寺〜高知市内  BHときわ 
26 高知市内〜32番禅師峯寺〜33番雪渓寺〜高知市内から名古屋


雨上がりの薬王寺
2003年7月19日
徳島へは5時20分頃についた。
牟岐線の始発5時48分の列車に乗って前回区切りの日和佐、薬王寺まで行けるはずだった。ところが列車は阿南で止まってしまった。四国、徳島は前日までの大雨で線路が冠水してしまいまた、国道55号線も大雨のため通行止めで日和佐への道は閉ざされてしまってた。
仕方なく阿南の駅で降りて路線の復旧を待つことにした。そこで奇遇な事に5月の遍路で一緒だった方にまたまた会ってしまった。(-_-;ウーン不思議な事もあるもんだ。結局11時前頃に今日中に復旧する見込みがないと駅からアナウンスがあり、さてどうするか・・・この近くで泊まって明日開通してから日和佐に向かうか、またまた別の方法を探すかでその方と話しをしてたら、何とタクシーが日和佐まで行ってくれるというので他の遍路メンバーを誘って乗り込むことになった。このタクシー以外にも日和佐へ行くグループがあるということで、55号線を迂回して日和佐を目指した。しかし日和佐の町まであと少し約5Km〜8Kmぐらいという所でその道も通行止めになってしまい、結局どうしても今日中に日和佐に入りたいという人たちと一緒に小雨の中を歩き出した。途中の山道はアスファルトの上を水路から溢れた水が川のようになって流れてるところもあった。下る途中、薬王寺会館に電話して宿泊の予約を入れた方に同宿を誘われたので一緒に泊まる事にする。2時ごろに無事到着してお参りを済ませて今日の宿に入った。
食事が終わって明日からの行程を全て組みなおす。今回は36番の青龍寺まで行く予定だったのを30番善楽寺から33番雪渓寺ぐらいまでとした。翌日は朝が早いのでお握りにしてもらった。
720
5時30分頃出発。今にも雨が降出しそうな空模様を気にしながら国道55号線をひたすら歩く。まだ、海は見えない。いくつか歩道のないトンネルを通ってようやく牟岐町に入る。川に沿って少しづつ山から平野部に下りていく。牟岐の遍路接待所に寄ったら夏の間はお休みとの事・・がっくり。
海が見えてきたので気を取り直して歩く。歩いててここまでに出会った遍路は3人ぐらいかな。この夏の暑い時期にお遍路する奴は私ぐらいかなと思ってたら結構仲間がいた(^_^;。
曇ったり薄日が差したりの空模様を気にしながら、のんびり海を眺めながら、休憩しながら歩く。15時前に今日の宿に到着。部屋に入ると早速着ている服を洗濯、乾燥機も有って今日中にみんな乾く、風呂にもすぐ入れた。で、時間が出来たので宿の近くを散策して缶ビールを買って帰って飲む・・・美味い。
今日の前半は山間部の国道歩き、後半は海を見ながらの国道歩きであったが、やっぱり海を眺めながらの方がいい。この宿は本当は19日に泊まる予定だったのだが大雨の為一日ずれてしまい電話で予約の変更をお願いしたので気になってたのだが、気持ちよく迎えていただけてよかった。
ここの宿は木造の3階建で昔から旅館をやっていたらしいが、廊下を歩く音や隣室の人の話し声やTVの音が聞こえてきてなかなか眠れなかった。朝が早いので遍路宿としてはもう少し早くみんな眠って欲しいのだが・・・。          

上に同じ 

蟹も出てきてた

国道を外れ、海の見える岩場で休憩

7月21日
明け方は大きな雨音がして目が覚めてしまった。昨日のうちに早立ちするから朝食は要らないと言っておいたら寝る前に大きなお握りを2個接待していただいた。感謝
朝から小雨が降ったり止んだりでポンチョを着て歩き出す、5時30分。
今にもドッと降出しそうな空模様で気分も最悪。これから野根の集落まではなんとかなるがそこを過ぎてしまうとエスケープするところがない。家も無い。右は山、左は海だ。大雨だと交通もストップしてしまう。ますます天気が気になり一日中天気になれ
、雨よ降るなーって祈って歩いてた。
7時15分頃宍喰に到着、ここでバケツをひっくり返した様に雨が降ってきた。
近くのお店の軒下に避難する。5分ぐらいしたら小雨になったのでまた歩き始め、すぐに接待小屋を発見、早速朝食のおにぎりを食べる為に休憩する。雨の日は休憩する場所を探すのに苦労する、だいたい濡れてしまっているので腰を下ろせない。そんなときの屋根付きの
接待小屋は有り難い。
                                             
   宍喰町に入ったところで雨に降られる  屋根付きのお遍路さん接待所 番外 東洋大師
野根の東洋大師を10時45分頃に出て11時に伏越岬へ向う。
ここからはもう逃げ場は無い、昨日の夜中の様な大雨が降ったら国道を通る車に乗せてもらうしかない。国道も雨量が多いと通行止めになってしまう。今、雨はぱらついている位だが何時大降りになるか解らない状況。ここから次の入木の集落まで約12キロある。殆ど休憩らしい休憩をせずに歩く。13時30分頃ようやく集落の端っこに辿り着く。
これで一安心、でも相変わらず空はどんよりしていて山にはガスか雲がかかっている。15時過ぎに何とか今日の宿に到着。宿に荷物を下ろしてくつろぐ。冷たい緑茶が美味かった。ここでも日課のお洗濯、洗濯機も乾燥機も在ってよかった。今回は荷物を最小限に抑える為着替えは予備1着だけ持ってきただけだったので有り難い。洗濯も風呂も終わってから海に沈む夕日を堤防からのんびりと眺める、至福の一時。明日は晴れそうだ。・・・ビールが欲しい(^_^
夕食の時、埼玉から来た方と話す。今日の宿での遍路はこの二人だけだった。後は工事関係者と思われる人たちが3人ほど泊まってた。いよいよ明日は室戸岬だ。しかし予定していた26番金剛頂寺の宿坊が取れなかった。26番金剛頂寺の宿坊はお勧めと聞いていて是非とも泊まりたかったのに残念。
で、埼玉の方に相談したらその方は1ヶ月前に吉良川の民宿に予約したとの事・・私の調べた本ではその宿は休業中になっている。どうなってるのか解らないがとにかくその民宿に電話してみると明日の宿泊はOKとの事。
(・へ・;;)うーむ・・・・訳解らん、とにかく予約が出来てよかった。明日は予定より6.5キロ程先に進めそうだ。
この19日21日まで天気は良くなかったのに結構日焼けした。腕と肩が赤くなってヒリヒリしている
                   
波が引いていくときに、ゴロゴロ..と石が
ぶつかって音がしている
室戸岬まであと29キロ  こんな海岸線が延々と続く


 夫婦岩・・向こうに小岩が見える
7月22日
今朝も早立ち、久々にいい天気の朝だった。今日は待望の24番最御崎寺に着く。24番から26番までお参りの予定。宿を出て直に夫婦岩が目に入ってくる、ここってちょっと沖に小さな岩があって本当は親子岩じゃないかと思ってしまう。
途中で埼玉の方に追い抜かされる、彼とはこれから暫らく一緒に歩く事になる。
御蔵洞で中に入ってお参りしようと思ったが、天井から水が落ちてきていたので外から拝んだだけで納経しなかった。国道から遍路道の急坂を登り30分程でお寺に着く。本堂、太子堂とお参りして納経所の方の了解を得て太子堂前の砂を少し戴きリュックに納める。
次の25番へのお寺へ行くのに車道を下る。室戸の町が一望に見渡せるいい天気だった。
下りたところでそろそろ昼食を食べようと店を捜すが適当な店が無かったり満員だったりで25番近くのお店でパック詰のすしを買い近くの公民館の日陰で涼みながら昼食。少し歩いて25番神照寺へ到着。25番にお参りして26番金剛頂寺に向かう、相変わらずいい天気で陽射しがきつい。
そういえば室津港もそうだったけど防波堤が随分高い、10メートル以上ありそうだった。台風の通り道だし、太平洋の荒波が押し寄せてくるからなのか。たぶんそうだと思う。
26番金剛頂寺で昨日の埼玉の方と出会う。
お参りしてから一緒に今夜の宿へ向かったが途中で道を間違えそうになったとき、地元の軽トラックに乗った方が道を教えてくれる。
標識が壊れて解らなかった、そのままいくと不動岩に行くルートだった。
感謝、おかげで2キロほど遠回りせずに済んだ。時間に余裕があったのでのんびり一緒に歩く。今夜の民宿は吉良川の集落内にある素泊まりの宿だ。
大分歩いてもうそろそろ着くかなと思ってたら、なんとあの19日に日和佐へ一緒に入った方がバスを待ってた。明日は仕事だから今日中に高知発の夜行バスに乗るという。少しお喋りをしてから分かれる。民宿の場所がわからないので電話したらすぐ傍だった。
ここも結構古い建物だったけど今回はお遍路さんばかりの泊まりだったので安心した。夜中に煩くされるとかなわん。
荷物を整理して洗濯を済ませ、この宿は素泊まりだけなので食事をしに埼玉の方と一緒に外に出る。地元の中華屋さんに入って餃子を肴に生ビールを2杯飲む美味かった。吉良川の街は街並み保存地区になっていて昔造りの家々が沢山があった。じっくり見てみたい気もしたがなんせ初日に足止めを喰らって日程に余裕がなくなっていたので今回は諦めた。次回ゆっくり街を見てみよう。翌日は埼玉の方と一緒に27番神峯寺まで歩いた

御蔵洞(弘法大師が修行した洞窟)

 24番最御崎寺
                             
最御崎寺からの下り室戸の町が見える 25番神照寺 26番金剛頂寺

7月23日                                                          
朝から曇ってはいたが小雨がぱらつく程度で歩くのにはいい天気だった。羽根の街で羽根岬を通るルートと山越えのルートが在って、遍路は山越えのルートなのだが埼玉の方が足に豆が出来ていて坂道が辛いというので岬越えのルートを通った。途中いろいろな話をしながら歩いたので道の記憶が乏しい。昨日の宿泊先が6.5キロほど予定していた場所より先だったので今日中に27番をお参りできるようになった。今日の宿は其々別々だった。お昼頃には宿に入れたので重い荷物を宿に預けて納経帳と必要最小限の荷物でお参りした。途中、昨日の大雨で橋の基礎部分が壊れたとかで車は乗り入れ禁止になっていた。登りは埼玉の方と一緒に車道を登り下りは遍路道を下った。埼玉の方とはここで宿も違うので別れた。今日もやっぱり洗濯と荷物整理、足に豆は全然出来てなかった。普通みんな豆で苦しんでるようだが私は今回1ヶ所出来ただけ、それも足の裏ではなくて中指の先端部に1ヶ所出来ただけだった。降りてくる途中で明日しばらく一緒に歩くことになる女性が山に登っていった。今からだと納経に間に合うのかなと思いながら見送った。天気も良かったのでゆっくり風呂に浸かりたかったが、背中と腕が焼けるように熱くて風呂に入れなかった。温いシャワーで身体を洗う。夜、大きな雨音で目を覚ます、夜中にしっかり雨が降っていた。
       
神峯寺山門 27番神峯寺本堂 太子堂 不動明王像

7月24日                                                                                       
天気は上々で昨日の夜中の雨が嘘みたいに晴れ上がった。今日も国道55号線沿いに安芸まで歩く。太平洋の波が高くその飛沫で向こうの景色が霞んで見える。ここも朝は早や立ち朝食を食べずにお握りで戴く。昨日の女性と途中で会う。熊本から来ている女子大生との事、少し話をしながら歩く。安芸を過ぎて自転車専用道に入る。ここは時々波飛沫が堤防を越えてきてるみたいで緊張しながら歩く。休憩のときに時々話をしていた女性とは八流山極楽寺に寄ってる間に追い抜かされてしまう。彼女の足なら今日は無料接待所の都築さんの所までいけるだろうと思う。私は28番大日寺手前の途中の旅館まで。この日は天気が良かっただけにしっかり日焼けした。お昼頃はもう暑さで倒れそうなぐらいだった。何とか、冷房の効いたうどん屋さんに入って昼食をとっていたら現金のお接待を戴いてしまった。昼食を終わって店を出たところでまたまた埼玉の方と会ったので別れの挨拶をした。暫らく歩いてあまり肌がヒリヒリするので薬局に入って日焼け止めの軟膏を買った。結局この軟膏は使わなかったけど・・・宿には16時頃到着。早速洗濯と荷物整理をして缶ビールを飲む。この旅館は大きな泡風呂があってお湯の温度も熱すぎず最高だった。料理も美味かった。ここでは年配の自転車遍路の方と出会う。しかし何となく話し辛そうな方で挨拶だけで終わってしまった。この宿でも朝飯は頼まなかった。
                          
波が高かった 波飛沫で向こうの景色が霞んでる ずーっと続く海岸線 自転車専用道から太平洋を見る

7月25日
ここも5時半頃出発、夏は午前中に距離を稼いでおかないと昼からは熱くてだらだら歩いてるだけでどうしても休憩が多くて距離が伸びない。途中のコンビニで朝飯を買い7時前に28番大日寺に着く。お参りしてから朝食をベンチに座ってゆっくり食べる。朝早いと境内は人が少なくて気持ちがいいし、お経もじっくり唱えられる。7時過ぎにここを出て戸板島橋を渡り田圃道を歩く。29番国分寺までは田圃の中の道が多かった。田圃を渡ってくる風が気持ちよかった、トンボも沢山見かけた、遠くの山の景色も良く見えた。いいところだ。
29番のお寺の前に巡拝用品を売ってる店が在って気に入った傘を見つけたが店の人がいなかった。とりあえず諦めた。雨雲が近くまで寄ってきていたので先を急いだ。お昼をどこかで食べたいので岡豊橋で右の道に入って歩く。途中、喫茶店によってコーヒーを飲む。30番善楽寺手前でお昼になったので近くの喫茶店に入ってランチを食べた。善楽寺の場所がわからなくて店のお客に説明を聞いたがますます解らん・・。食べ終わって少し歩いたら直ぐ裏がお寺だった。(^_^この日はこれからが大変だった、しっかり道に迷って随分遠回りして31番竹林寺に着いた。五台山の植物園横にあると聞いてたが新しく道が出来ていたり遍路標識が見つからなかったりで迷いに迷った。結局あっちこっちで地元の方に聞きまくって青柳橋経由で竹林寺に到着した。さて、朝から悩んでたんだが今日の宿を何処にするかが問題で結局街中のBHに泊まる事にした。翌日はタクシーで五台山の麓まで行く事に決めた。山門を出たところの売店でアイスクリンを食べた、ソフトクリームでもないしカキ氷でもないミックスしたような感じのものだった。美味だった。歩いて下の小学校まで行く。浦戸湾の堤防沿いを歩く。堤防下のテトラポットの間にボラやチヌとおぼしき魚影がたくさん見える。まだまだ土佐は自然が一杯だなぁ。釣りをしたくなってしまった。
     
28番大日寺山門 28番大日寺 29番国分寺 30番善楽寺

7月26日
朝6時にタクシーが迎えに来た、やっぱり車は早い。昨日1時間近くかかった道を5分ぐらいで着いてしまった。昨日降りてきた遍路道から今日は歩き始める。風が気持ちいい、トンボも沢山飛んでる、杖の先に止まってくれそうな位いる。鶯の鳴き声も聞こえた。時々蜘蛛の巣が身体に絡みつく。そんな山麓の田舎道を歩いている。気持ちのいい道を歩いて32番禅師峯寺に到着。お参りして納経所の前で朝飯のサンドイッチ食べてたら猫が足元にまとわり着いてきた。食べ物がほしいのかなと思ってサンドイッチをあげたら少し食べただけで、人懐っこい猫だった。さて次は33番の雪渓寺を目指して歩き始める。陽射しが10時を過ぎるときつくなって来るので渡船場を目指して歩く。11時前後に渡船場に着いたが夏休みで船は定期点検のためバス便になってた。しかしバス便は朝と夕方だけで今の時間帯には無い・・どうしよう。あの浦戸大橋は下から見上げると相当高いぞ、それに歩く距離も増えるし(・へ・;;)うーむ・・・・
しかし、観念して橋を歩いて渡る事にした。橋の袂まで戻って歩道を歩くが狭くて危ない右は大型車がビュンビュン走ってくるし。橋の一番上で景色を眺めたがカメラを出す気分じゃなかった。何とか渡り終わる。雪渓寺に行く途中のドックあたりで遍路表示が無くてうろうろしてたら自転車に乗ったおばあさんが道を教えてくれた。感謝。ようやくたどり着いたのが13時頃、お参りして近くの食堂でザル蕎麦を食べた。今回はこのお寺で区切りとする。次回はここから。
                           
31番竹林寺 竹林寺五重塔 32番禅師峯寺 33番雪渓寺

                               
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